子どもが好き、だけではやっていけない保育士

私は保育士養成の大学に通っていたため、卒業と同時に保育士の資格を取得しました。
就職したのは地元の公立保育園です。
保育士の仕事は甘くない、ということはわかっていたものの、いざ働いてみると想像以上でした。
一番驚いたことは書類の多さです。
幼児クラスであれば毎週の指導計画と反省。
毎月ある避難訓練、交通安全、防犯訓練、食育の記録や反省。
毎月子どもたちの通園ブックに書くお手紙。
毎月出すクラスだより。
3か月に一回ある、子どもたち一人ひとりの発達を見るための記録。
基本的なものだとこれくらいでしょうか。
しかし保育士の仕事はもちろん書類だけではありません。
季節ごとの行事や制作が立て続けにあるのでその準備もしなければなりません。
行事の内容を考え、必要な小道具を作成する。
制作の内容を考え、どうしたら子どもたちがスムーズに制作を行うことができるか準備する。
それを担任一人でこなすのです。
16時までクラスで保育にあたり、定時は17時15分。
早番だと定時が16時15分であったり、16時30分であったりします。
保育を終えてから部屋の掃除をしたり、片付けをしたりしていると30分くらいすぐにたってしまいます。
定時までの残りの時間でこれらの仕事をこなすことはほぼ不可能です。
当然残って仕事をしたり、持ち帰って仕事をすることになります。
しかし公務員といえども保育士は残業代がつかないのです。
なのでほとんどサービス残業です。
忙しい保育園だと20時過ぎまで残っていることもありました。
これが保育士の現状です。
子どもと遊んでいるだけ、子どもが帰った後はすることがないのだろう。
そう考えている世間の人も多いと思います。
しかしやることは山積みなのです。
そして近年問題になることも多い保護者対応です。
いわゆるモンスターペアレントは年々増加しています。
理にかなわないことを言われることも多いです。
給料も決して高くないし、本当に子どもが好き、という気持ちだけでやっていける職業では無いな、と感じています。